こんにゃくの基本
こんにゃくとは
こんにゃくは、こんにゃく芋から作る、食物繊維、カルシウムが含まれる食品です。
白いこんにゃくと黒いこんにゃくの違い
こんにゃく芋を切って乾燥させ、粉砕し、グルコマンナン粒子をとりだしたものを精粉といいます。この精粉をそのまま使って作ると白いこんにゃくができ、精粉に海藻の粉を混ぜて作ると黒いこんにゃくができます。
こんにゃくの種類と特徴
板こんにゃく
板こんにゃくは、作る過程で板状に成型して固められたものです。白いものも黒いものもあります。
玉こんにゃく
玉こんにゃくは、型などを使って成型せず、丸めて茹でたものです。板こんにゃく同様、白いものも黒いものもあります。
突きこんにゃく
突きこんにゃくは、板こんにゃくをところてんのように押し出して作った細長いこんにゃくです。
炒め物におすすめです。
さしみこんにゃく
さしみこんにゃくは、あくの少ない精粉を使い、他のこんにゃくに比べると水分が多い、生で食べることができるこんにゃくです。
酢味噌やわさび醤油につけて食べるのはもちろん、サラダや和え物にもおすすめです。
糸こんにゃく
糸こんにゃくは、凝固剤を入れて固まる前にシャワーの出口のような細い穴に通しながら茹でて作った、糸のように細い紐状のこんにゃくです。白いものは「しらたき」とも呼ばれています。
すき焼きなどにおすすめです。
下ごしらえ
板こんにゃくのちぎり方
板こんにゃくは、包丁で切るよりもちぎった方が、味が染みやすくなります。
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【スプーンを使う場合】
板こんにゃくをまな板の上に置き、スプーンでちぎる。
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【手でちぎる場合】
板こんにゃくを持ち、手でちぎる。
手網
おせちなどに登場する、見た目の美しい切り方です。
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1.板こんにゃくを1cmほどの厚さに切る。
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2.上半分だけに切り込みを入れる。
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3.切り込みを入れた部分に反対側を通す。
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4.できあがりはこちら。
動画でもわかりやすく解説
隠し包丁
隠し包丁とは、食材の目立たない部分に包丁で切り込みを入れることです。隠し包丁を入れることで、火の通りがよくなり、また、味が染み込みやすくなります。
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板こんにゃくの表面に5mmほどの間隔で格子状に切り込みを入れる。
※フォークでも大丈夫です。
塩もみ
袋を開けたときに生臭い匂いが気になる場合は、塩もみをしましょう。
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1.お好みの大きさにちぎる(切る)。
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2.ボウルにこんにゃくを入れ、ティースプーン1杯ほどの塩を加える。
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3.手で揉み込み、5分ほど置き、塩を洗い流す。
あく抜き(下茹で)
こんにゃくは、独特の臭いやえぐみなどのあくがあるため、あく抜き(下茹で)してから料理に使いましょう。
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1.鍋に湯を沸かし、こんにゃくを入れ、3分ほど茹でる。
※塩もみした場合はそのまま塩を洗い流さずに入れて大丈夫です。 -
2.ザルに上げる。
保存方法
開封後に冷蔵保存する場合
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保存容器にこんにゃくと、こんにゃくがしっかりかぶるくらいの水を入れ、フタをし、冷蔵保存する。(日持ち:約3~4日)
※1~2日おきに水を取りかえましょう。
冷凍保存する場合
冷凍したこんにゃくは食感が変わってしまうので、揚げ物などにおすすめです。
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お好みの大きさにちぎり(切り)、冷凍用の保存袋に重ならないように入れ、冷凍保存する。(日持ち:約1ヶ月)